登校途中,最寄りの駅から学校に向かって歩く.
すると,雪が舞う.
「雪だ」と思った瞬間に,白くフワフワしたものの正体が虫であることに気付いた.
「“ゆきんこ”だ.」
あぁ,冬が来たのかと感じた.
小さい頃,友達とこれを見つけては
「今日は雪が降るな」とお互いに言っていたのを思い出す.
ゆきんこ,ゆきんこと呼んではいたが,これは俗称であったようだ.
雪虫(具体的な呼称:トドノネオオワタムシ,リンゴワタムシ)
のほうが一般的.
Wikipediaで雪虫を調べてみると,興味深い記述があった.
雄には口が無く、寿命は一週間ほど。雌も卵を産むと死んでしまう。熱に弱く、人間の体温でも弱る。
また,ゆきんこはフワフワしているがために,わずかな風によって流されてしまう.
知れば知るほどに,雪そのものじゃないか.
自動車が激しく往来する場所だったため,まるで風に弄ばれているようにゆきんこは右に左に行ったり来たり.これでは,つぶされるか,あるいは辿り着く前に死んでしまうのがオチ.
自動車がない時代のほうが,よっぽど良かったか?
と,考えもしたが,すぐに思い直した.
いつの時代も,風は強く吹いてるじゃないか.
ケロ
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