笑うのに必要なのは,17 種類の筋肉.
だけど,しかめ面するのには 47 の筋肉がいる.
エネルギーを大切に.
-unknown-

自分の写真
どこかの街, どこかの井戸で
日常にハミングを。Evernote、iPhone、エネルギー・環境関連、ランニングなどについて呟いてます。

2009年7月26日日曜日

6月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1265ページ
読んでた本の数:2冊
読みたい本の数:2冊

▼読んだ本
異邦人 (新潮文庫)異邦人 (新潮文庫)
★★★☆☆
読了日:06月25日 著者:カミュ
ジャック・プレヴェール 鳥への挨拶ジャック・プレヴェール 鳥への挨拶
★★★★☆
読了日:06月24日 著者:ジャック プレヴェール
世界は村上春樹をどう読むか (文春文庫)世界は村上春樹をどう読むか (文春文庫)
★★★☆☆
読了日:06月20日 著者:国際交流基金
ダンス・ダンス・ダンス〈上〉 (講談社文庫)ダンス・ダンス・ダンス〈上〉 (講談社文庫)
★★★★☆
読了日:06月16日 著者:村上 春樹
風の歌を聴け (講談社文庫)風の歌を聴け (講談社文庫)
★★★★☆
読了日:06月01日 著者:村上 春樹
▼読んでた本
異邦人 (新潮文庫)異邦人 (新潮文庫)
著者:カミュ
ダンス・ダンス・ダンス〈下〉 (講談社文庫)ダンス・ダンス・ダンス〈下〉 (講談社文庫)
著者:村上 春樹
▼読みたい本
グレート・ギャツビー (新潮文庫)グレート・ギャツビー (新潮文庫)
著者:フィツジェラルド,野崎 孝
グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)
著者:スコット フィッツジェラルド,村上春樹

読書メーター

2009年7月18日土曜日

気狂いピエロ(きちがいぴえろ;Pierrot Le Fou,1965)★★★☆☆




巨匠・ジャン=リュック・ゴダールによる
自身のエゴイスティックを垂れ流したような映画.

映画の内容は
アンナ・カリーナ演じるマリアンヌと彼女からピエロと呼ばれる
フェルディナンによるふたりの逃避行である.


第一印象は,これはジャズ!?

なぜなら,ゴダールはこの作品に即興性をもたせ
ストーリーは破産状態
言葉の樹海へと僕を無理やり引きずり込んでいく.


ピエロこと,フェルディナンはこう言う.




「僕には見るための目と

聞くための耳と

話すための口がある.


全部ばらばらだ.

つながっていない.

ひとつながりのはずが・・・

いくつもあるようだ」


言葉は事象や事物を細分化・複雑化していく.

本来はひとつながりなのに・・・.

その一方では単純化していくようにも見える.

それは,二人が逃避行する車中での会話の内容のように・・・



<ラジオニュース>米軍も多大の戦死者を出しましたが,ヴェトコン側も115人戦死しました.
女「無名って恐ろしいわね」
男「なんだって?」
女「ゲリラが115名戦死というだけでは何も分からないわ.
一人ひとりのことはなにもわからないままよ.
妻や子供がいたのか?芝居より映画の方が好きだったか?まるでわからない.
ただ115人戦死というだけ                                 」

(・・・)

男「それが人生だ」




映画の投影距離をはかった映画であり
ランダムな言葉の羅列により
言葉と言葉の相互作用を実験的に扱った映画でもある.

作中に出鱈目に出てくる言葉たち.

アルファロメオ

プランデシル

オールズモビル

アルジェリア戦争

政治

組織

マリアンヌ・ルノワール

ゴッホ

見極める・・・

理性

自由

芸術




だらしなく無相関な言葉のプロットがつぎつぎと映画に挿入され,紡ぎ出されていく.

そして,何よりもの特徴は破錠したシナリオにある.

ある朝,二人の部屋に
説明なしに部屋に置かれた死体.
彼/彼女(フェルディナンとマリアンヌ)は然して気にする様子でもなく
その後部屋に入ってくる男も目の前の死体に一瞥するのみで
恐怖するどころか興味も示さない.

あるいはあるカフェーでフェルディナンに話しかける男性.
彼は,フェルディナンに10万フランを貸し,妻と寝ただろ?と言う.
その後の展開を予感すれば,一悶着ありそうであるが
男は立ち退き,フェルディナンも何もなかったかのようである.
全くその後のストーリーに関与しない.

この常軌を逸した展開は,まるでフェルディナンが言葉によって,「目と口と耳がバラバラになってしまった」と感じたように
そして,マリアンヌとの車中での会話のように

それは単純化と複雑化そのものである.




男「言葉は闇の中でも輝くからだ」
女「言い表せたものについては・・・」
男「日常に埋もれたものでも」
女「言語は純粋性しか保てない?」



言葉は僕たちに何かを予感させる.

無秩序に陳列された言葉でさえ
何かを象徴し始める

赤は血を

鳥は自由を

言葉は身代わりを果す.


僕たちは倒錯し始める.

単純なのか,複雑なのか.



フェルディナンは“カメラに向かって”言う.



「人類は・・・

二重の人間の時代に到達した.

もう鏡は要らない.

一人で話せる.」



何かを暗示するこのことば.



「“今”
といっても

すでに
“過去”
だが・・・

言いたかったのは

青空の色や
君と僕の関係だ


時が止まってほしい


君の膝に手を置く

(フェルディナンはマリアンヌの膝の上に手をそっと置く.)

それがすばらしい

それが人生だ

宇宙であり感情だ」



2009年7月17日金曜日

井戸

そこかしこに井戸がある.

その中を覗き込んでみてください.

たまに,みどりいろのちいさいやつがいるはずです.


そんなときは,こえをかけみてください.

ケロ