【ストーリー】
超人パワーで悪を退治し,街を守る男ジョン・ハンコック。
<不死身>で何千年も生きている,地球にただ一人の存在だ。
しかし、コントロールのきかない超人パワーのせいで事件解決の度に街を破壊,いつしか嫌われ者のヒーローになってしまう。
でも本人は「そんなの関係ね~」と、全く反省する気もなく,酒瓶を片手に酒臭い息を吐きながら市民に悪態をついている。
…でも本当は孤独で寂しかった。
なぜ自分だけ違うのか?
そんな時に出会ったPR会社で働くレイとその家族がハンコックを変えていく。
皆から愛される“真のヒーロー”になるべく,ハンコックの戦いが始まる!@Amazon
鑑賞してみて,事前の情報とは違っていて,意外だった.
そして,スーパーマン,バットマン,スパイダーマンなどのようなタイトルが付いても良さそうなところに,ウィル・スミス演じるヒーローの名前からとった「ハンコック」というタイトルがなぜ選ばれたのか.
鑑賞後,その意味を解した.
ヒーローは悩みます.
歴代のヒーロー達の誰しもが悩むのです.
とりわけ,自分のその力の使いどころがどこにあるのかをうまく把握できていないという悩みがおおきのでしょうか.これは何も特別なことではない.
私たち人間に至っても自分を過大評価したり,過小評価したりする.そして,それが実力からはずれた場合では,自分や周りにとっても迷惑きまわりないことになる.
スターウォーズを例にとってみる.
ジェダイの騎士であるアナキン・スカイウォーカーやオビ=ワン・ケノービなどのエリト(elite)は,はじめ自分の潜在的な力を把握していない.そこにメンターなる導き手が必要となってくる.それは,言わずもがな,ヨーダだ.力をコントロールすることをヨーダは彼らに強く述べ伝える.テクニックも大事だが,メンタル面において彼らを強化した.そのようにして,自らもつ力の下限と上限,何にその力を使えばよいのかを学習していく.
ハンコックも前半部分では,広報戦略を仕事とするレイ(メンター)によって,これまでにない考え方を学ぶ.どのように自分の力を使えばよいのかを.・・・・・・とここまでは,ヒーローものを踏襲してはいるが,後半部分でころりと雰囲気が変わってくる.そこは「ハンコック」の核となるので割愛するが,今までにない展開になっていることは言っておく.
なにはともあれ端折っていうと,ハンコックが"ヒーローに至るまで"の物語が映画「ハンコック」である.
ケロ
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