「秋らしい秋」の今日この頃.
日が傾きかけた夕方.
僕は,この時間帯にもっとも秋を感じる.
まるで汽水域のようだ.
汽水は,淡水と海水が入り混じる場所であり,いろんなものが混ざり合っている場所でもある.
また,何かへと変わる緩衝帯のようでもある.
秋は,夏と冬の混ざり合う場所であり,夕方も昼と夜の混ざる時でもある.
そんな混ざり合う場所になぜか魅入られる.
秋は何かに変成するためにいろんなものがごった返し,次の季節を継ぐものの潜伏期間でもある.
秋の持つ「あいだ」は,すぐに過ぎ去ってゆき,ふと目を離したすきにいなくなってしまう.
秋を注意深く感じとるようにと,いま汽水域に僕はたたずんでいる.
ケロ
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