「理性の限界―不可能性・不確定性・不完全性 ―」(高橋昌一郎)
久しぶりにエキサイティングな本と出会った.
それは,次のAmazonの商品説明からも容易に伝わってくるのではなかろうか.
なんだかよく判らない言葉が並んで出て来るが,それを知っていようがいまいが,なんだか途轍もない事について書かれている,という事は感じるのではないか.久しぶりにエキサイティングな本と出会った.
それは,次のAmazonの商品説明からも容易に伝わってくるのではなかろうか.
私たち人間は、何を、どこまで、どのようにして知ることができるのか? いつか将来、あらゆる問題を理性的に解決できる日が来るのか?
あるいは、人間の理性 には、永遠に超えられない限界があるのか?
従来、哲学で扱われてきたこれらの難問に、多様な視点から切り込んだ議論(ディベート)は、アロウの不可能性定理からハイゼンベルクの不確定性原理、さらにゲーデルの不完全性定理へと展開し、人類の到達した「選択」「科学」「知識」の限界論の核心を明らかにする。
そして、覗きこんだ自然界の中心に見えてきたのは、確固たる実在や確実性ではなく…。@Amazon(太字・文字色を一部変更)
なぜなら,科学にしろ,社会にしろ,そしてその母体となる知識にしろ,僕らが「これまでも」,そして「これからも」無尽蔵にあると考えられてきた,又は汲んでも汲み切れないほどのものを発見し,今後も得られるとばかり考えているものが,この本では,「それには限界がある」という事実が語られているのだ.そんなこと話には聞いたことがあると知っていた人もあるかと思うが,この本のスゴイところは,それら限界について証明したお偉い方々のとんでもなく難しい内容を,実に平易な文章でクリアカットに教えてくれるところだろう.
この本を読んで,人間の作り上げてきた理性の限界を知ったいま,次のレヴェルでモノを見ることが可能となる.
ケロ
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