「ぶれいくするー」
という言葉に対するイメージというものは
「レンガでできた堅牢な壁を力で持って打ち破る」
というものだ.
効果音としては,
「どごぁぉぉんんん!!!」
・・・みたいな.
2年前から「ぶれいくするー」に対する考え方がずいぶんと変わってきた.
「壁を打ち破る」イメージとは打って変わってフットワークが軽いイメージになった.
有体にたとえを言えば
「イマ」・「ココ」に立っている自分はちょいと前方の眺めが悪くなって先行きが不透明な状態だ.そんな時,ふと,右側前方に目を移すと,小高い丘がある.「イマ」・「ココ」じゃあ到底先が見えなさそうだし,あちらの丘までちょいと登ってみて眺めてみようかな.
・・・というイメージに変わったのだ.これはかなりガラリと変わったものだ.
要するに「ぶれいくするー」は力を使うことじゃないことがよくわかってきた.
力では無くて,「イマ」・「ココ」に安住している自分がちょっと壁にぶつかってきたもんだから,そこから自分を離陸させること,あるいはとにかく「イマ」・「ココ」じゃないところへ歩いていくこと.そうなんじゃないかなと思ってきた.
シンプルに,テクテク歩いていけばよいのだ.
かつて抱いていたイメージの「レンガの壁」が目の前にあったとしても壁伝いに歩いていけば,いつかは壁の裏側に辿りつけるのだ(時間かかるかもしれないけど).
これまでは直進しか考えていなかった.だから,目の前の靄に目が眩み,壁があればぶち当たる.
そうじゃない.イマ・ココじゃないところへ身体を運べばよいのだ.
「ぶれいくするー」って,鳥のようにパースペクティブな視点で先行きを見通せた時のことに他ならない.要は「問題=靄あるいは壁」を自分の「考え方」や「思想」という目で見るときに単一的ではなく,複眼的に(マルチな観点から)眺めてみて,把握することなんだろう.
こんな風に考えてから,ちょっと楽になった.
これこそ「ぶれいくするー」なのかもしんないな.
ケロ
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