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2010年9月8日水曜日

「言葉」は運命を変えられるのか?~手にとるようにNLPがわかる本~

「手にとるようにNLPがわかる本」加藤聖龍


▼NLPって何?

そもそもNLPって何の略なのでしょうか?

NLPとは
N=神経・ニューロ(NEURO)
L=言語・リングイスティック(LINGUISTIC)
P=プログラミング(PROGURAMMING)

を合わせた言葉です.直訳すれば,神経言語プログラミング.
だから何なの?


と思われるでしょうが,もう少し具体的に説明すると,


NLP=五感と言語による体験が脳のプログラムを作り、行動を決定づける。

といえます.これは人間がNとLとPを使って言葉にしたり、ものごとを理解したりしている側面を意識しているようです.
例えばですが,言葉のかけ方次第で相手の意識の方向を決定し、現実をも変化させてしまうのが「言葉の力」ということでしょうか.


▼リソースについて
NLPでは,目標を達成するために必要なありとあらゆるものを総称して「リソース」と呼んでいる。

・NLPで利用できるリソース
1.自分が既に持っているリソース
2.自分以外の人が持っているリソース
3.NLPによって増幅させたリソース

これらを個々に増幅・拡張させていけば,ストレスなくコミュニケーションを取れたり,話の主導権を握ることが出来るみたいです.


▼THE MAP IS NOT THE TERRITORY
同じ事柄や事実を体験しても、その捉え方や考え方は人によって違ってくる
つまり、「地図は領土でえはありません」。
このような見方をすることが出来れば,相手とミスコミュニケーションとなってしまうのは当然といえば当然のこと。
むしろ,互いの溝を埋めていく作業こそコミュニケーションの本質であるようにも思えます。

―――ミスコミュニケーションが起こる理由
話し手側では、情報を省略したり(=削除)、個人のフィルターで見るために事実が曲げられたり(=歪曲)、ひとつのサンプルをあたかも全部のように伝える (=一般化)ことが起こる。つまり、体験を言葉に翻訳する時点で、多くの情報は失われて、変形され、抽象化されてしまう。

▼質問と確認が会話を助ける
NLPでは、お互いの間で失われた情報を取り戻す手段としsて、「質問」と「確認」を使いながら、お互いがより分かり合える間柄になるようなサポートをする。

▼会話をする相手と「ラポール」を築く
NLPでは「信頼関係」のことを「ラポール(Rapport)」と呼ぶ。
ラポールは、フランス語で、「収益・利益」、「関係」、「報告書」といった意味。
コミュニケーションにおいて、「言葉」だけでなく、「非言語」から与えられる情報が非常んに大きい。

言葉だけでは分からない「本音」を理解する事

相手の姿勢や仕草などをよく「観察」することが重要
これをNLPでは「キャリブレーション」という。





▼NLPの基本
沢山の概念と方法があるNLPですが,それをすべて紹介しようとする紙面は残念ながら用意されていません。ざっくり(なのに,もっさり)なのですが,いかにそのエッセンスを個条書きで述べたいと思います.


1.「現実の体験の内容を変える」より、「現実を体験するプロセスを変化させる能力」のほうが、価値があることが多い。⇒要は,モノの見方を変えて,建設的な方法を採用しようとするのがNLPなのです.

2.コミュニケーションの意味は、受け取る反応にある。⇒受け取った量がコミュニケーションの成果
です.NLPの前提のひとつに、「コミュニケーションの意味は、受け取る反応にある反応にある(The meaning your communication is the response that you get)」
※コミュニケーションの成果は受け取った内容にある。そのため、受け取った内容を話し手とすり合わせして「確認」しておくことがとても大切。


3.周りの環境や自分たちの行動に対して、人間が識別できることはすべて五感を通して有効に表すことができる。⇒言葉のニュアンスや表情,目線,声色,身振りなどなど,目や耳などを通して感じることが可能です.

4.人が変化を起こすための必要なリソースは、すでにその人の中にある。⇒如何にそれを発揮するかが大事。

5.地図は領土ではない⇒要するに,人のものごとの見方は,それぞれ違っていてるということ.自分が伝えたいことが相手にとって違う意味で受け取られることもままあるのだ.

6.人の肯定的な価値は一定不変のもの。その一方でその人の内側と外側の反応が、価値があり適切かどうかが問われる。

7.すべての行動には、それを起こさせる肯定的な意図があります。また、すべての行動にはその価値を生かせる状況がある。⇒それを発見する術がNLPにはあるようです.

8.「フィードバックvs失敗」 与えられた仕事や状況に対して、それが望んだ結末であってもなくても、あらゆる結果と行動は成功なのです。⇒ビジネスでいうところのPDCAサイクルに似 た形で,「失敗」はNLPではなく,すべてテストなので,次につなげる「データ」として扱われます.



▼まとめ
NLPは心理学の分類に位置する学問?ですが,怪しいような,それらしいような内容のものです.しかし,日常に使えるか使えないかと問われれば,間違いなく使える学問だとも思います.但し,テクニカルな手法が多々あり,すべてをマスターするにはセミナーなどを活用しなければならないようです.



ケロケ~ロ

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