情報に翻弄されないために～「iPhone情報整理術」

「iPhone情報整理術」(堀　正岳，佐々木正吾)

▼かつて無いほどの情報が

よく世間では，最近の若者の活字離れがねぇ・・・などと憂いておりますが，そんなことありません．むしろ事実はそ の逆で，かつてないほどの文字情報が僕たちの脳内を駆け巡っています．その証拠に，朝から晩まで携帯のメイルを読んだり書いたり，テレビではご丁寧に字幕 で文字が流れ，極めつけに漫画でも文字の洪水に溺れております．


そんな情報化社会の過渡期に ある中で，僕たちがやらなくてはならないこと・・・，それが整理整頓．

そう感じます．



日々，情報が右から左へと湯水のごとく(その形容では収まらないくら い)流れており，その中でゴミ情報と真に重要な価値ある情報を取捨選択するのは易しくありません．そのためか，「情報からアイディアを生み出すこと」が本 来あるべき行動にもかかわらず，情報を整理する事ばかりにかまけて，本筋の情報を活かして価値あるものを作るところまで手が回らないケースがよくあります (それ僕です)．


そんなとき，お役立ちなのがiPhoneだと思っています．

▼iPhoneというアンテナ

「整 理」とは書類をどこかに保管することではなく，どうやったら安心して捨てられるようにできるかと考えることなのです．

日 常的に情報やアイディアをため込んでおく方法はいくつかありますが，身近なものにまず手帳があります．

僕は，学生で あった最近まで手帳をもつ意味が分かりませんでした．「書くことなど，何もなかった」と申し上げればそれまでですが，本当にそう思っていました．しかし， 社会人になっていま，手帳は必須です．無いことを考えると，身の毛もよだちます．とにかく，手帳は情報や思いついたことなどを書き留めておくのに便利な ツールだと思います．※ちなみに，僕が使っている手帳はMOLESKINE(モ レスキン)です．


でも，所詮といった ら語弊がありますが，手帳のカバーできるアンテナはせいぜい自分の考えや身の回りの事くらいです．

そこで iPhoneが手帳では拾いきれない部分を補ってくれます．

僕たちはいま，新聞や雑誌といったアナログ情報のみなら ず，例えばソーシャルネットワークと呼ばれるmixiやらFacebookやらTwitterやらと，“自分以外”の誰かの情報発信をキャッチしていま す．しかも，それは止めどなく流れ，至って流動的です．滝に風呂桶をかざしたところで意味もなく，デッカくて，広ーい桶，パラボナアンテナのようなものが 必要になってきます．それが言わずもがなiPhone．


▼Anytime&Anywhere

ク ラウドの代表格Googleを始め，ネットワーク・ストレージは

・ドキュメントなどを保存するDropbox(亜種クラウド?)
・写真の保存と管 理：Flicker
・ウェブサイトのbookmark管理：はてブ
・「すべてを記憶する」でお馴染のメモ管理：Evernote

な どなど

クラウドだからこそ，いつでもどこでも情報のインプット・アウトプットが可能なのだ．

そ こでiPhoneの果たす役割は，非常に大きい．

まずひとつ，僕のiPhoneは32GBですが，上記のストレージ アプリを利用すれば，100GBもいとも簡単に作ることができる．

そして，“いつでも・どこでも”通信が可能．よく 言うユビキタスですね．Wi-Fiと３Gの両通信システムを利用すれば，「anytime」・「anywhere」でインプットとアウトプットが常時可能 となる．



▼まとめ

情報を集めることに主眼を置いたが，やってもやり過ぎることの無い重要な事が 「捨てる」こと．過度なインプットは，混乱しか招かないと思います．いつも気をつけているのが「捨てること」．自分への戒めのために，もう一度書いておき ます．こんな大量な情報があふれているからこそ「捨てる」ことが重要であり，「捨てる」ことで初めて整理へとつながるのだと思います．


集 めることばかりに気を取られ(それ僕です)，整理する事ばかりに気を取られ(それ僕です)，本来の目的を忘れては本末転倒．価値ある情報で価値ある仕事が 出来るように，曲がりなりにも頑張りたいものです．

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ケロケ～ロ