■Point of 『フォーカル・ポイント』
ブライアン・トレーシー著/本田直之監訳 |
以前読んだフォーカルポイントの要約をWordに綴っていたモノがタンスの肥しならぬフォルダの肥しと化していたのでココで晒しておこうかと思います。
基本的に仕事や人生で大事だなと思われる提言は書かれているのですが副題の釣り的な言葉は「昔流行り」の感じがしちゃいますね。
とはいえ,耳にしておいた方がいいアドバイスがいくつかあるのも事実です。読者の対象としては目的や目標はあるのだけどどのようにレバレッジをかければよいのかについて知りたいという方でしょうね。つまり,ある程度目的や目標を持っていてこれから実践していこうという人に向いているかと思います。では以下フォーカルポイントのポイントを紹介いたします。
☑概要
- よい習慣を身につけて運命をコントロールする
- 生産性を高める
- 仕事もプライベートもシンプル,かつ効率的にする
- 自分自身の思考をコントロールする
- 人生を戦略的に設計する
- 経済的に自立する
- 仕事とプライベートのバランスを取る
- 健康的な体をつくる
☑人生の質を高める4つの方法
- 重要な事を増やす.
- 重要でない事を減らす
- 新しい事を始める
- あることを完全に止める
時間は有限です。誰しもが1日24時間という規則であり,1週間は七日であり,1年は365日になってます。いつ死ぬかを今考えるのはナンセンスですが人生には限りがあるのは自明の理ですね。
そんな限られた時間の中で自分の目標を成し遂げんとするには工夫が必要です。それが上記4つの方法になります。ココで重要なのは意外にも重要でない事を減らすこと。これが意外と難しい。やりたいことは数えるほどあるけど,じゃあそれを行うのに重要でない事を減らせるかというと…少々躊躇してしまいますね。そうとはいえ,先程も言った通り人生は限られています。自分がどこにフォーカスするか。此処を今一度考えてみればおのずと減らすモノが分かってくるかもしれません。
☑1章 自分自身の人生に責任を取れ―――「もっとも重要な人生の選択」とは,現在と未来の自分の姿に,すべて自分が責任を取ると決めることである.
フォーカル・ポイントはグランドスラム(S L A M)方式で達成せよ―――S=シンプルにする(Simplification): 仕事や交友関係などをシンプルに変える⇒将来を見据えた仕事の働き方や人脈を構築.
L=レバレッジをかける(Leveraging):
七つのレバレッジ――1) 他人の知識
2) 他人のエネルギー
3) 他人の資金
4) 他人の成功
5) 他人の失敗
6) 他人のアイディア
7) 人脈と信頼
A=アクセルを踏む(Acceleration): 誰よりも物事を早く処理する方法を探せ.
M=マルチ化する(Multiplication):
☑3章 シンプル化のための七つのR
よく考える(Rethinking)―――どんな仕事でも,まわりからの抵抗や圧力を感じたり,問題点に気づいたとき,それを無視して前につき進んではいけない.
再評価する(Reevaluating)―――「真実の法則」によると,「自分自身に100%正直でいること」そして「いつでもその瞬間から現状に合ったやり方で行動すること」,この二つを守らなければならない@ゼネラル・エレクトリック社元CEOジャックウェルチ
再編成する(Reorganizing)―――仕事の優先順位を見直し,今進めている方法よりも,もっとその仕事に適した方法が見つかる可能性に目を向けよう.
リストラする(Restructuring)―――自分自身の人生をリストラする場合にも,多くの成果を生み出す行動に,時間とエネルギーを集中させよう.
改良する(Reengineering)―――リストにある作業段階全体のうち30%を削減する目標を立てる.
人生と仕事の「改良」の六つの手法最初から作り直す(Reinventing)―――まず,自分にこう尋ねる.「もう一度ゼロから始めるなら,同じ手順で取り組むだろうか?」
① バラバラに進めている仕事をひとつにまとめる.
② 複数の仕事を一人に任せる.
③ 特定の仕事を外注する.
④ 他の人に委託する.
⑤ 必要じゃない仕事を止める.
⑥ 優先順位を変える
コントロールを取り戻す(Regaining Control)―――「原因と結果の法則」において最も効果的なのは,「あなたは,いつも考えているとおりの人になる」という考えかたである.
☑4章 七つの楽観的思考法
1. 未来について考える―――目指すビジョンが明確になったら,次に「では,どうやって実行する?」と質問することで,戦略は立案できる.
2. ゴールについて考える―――どうやってそのゴールに到達できるかだけを考えていればよいのだ.「達成できるかどうか」と悩む必要はない.
3. 優れた存在になることを目指す―――現在取り組んでいる分野の上位10%の人物になることを,たったいま決心しよう.
4. 結果に集中する―――結果思考で考えるための四つの方法
Aいちばん重要な行動とは何だろう?5. 問題解決に集中する―――“つねに実行可能な”解決方法について考えたり話し合ったりすることにある
B成果を出さなければならない重要な業務はどれだろう?
C貢献度が高く,自分にしかできない仕事は何だろう?
Dもっとも価値ある時間の使い方は何だろう?
6. 生涯学びつづける―――あなたがもっとよくならなければ,もっと悪くなるだけだ@NBAコーチ:パット・レイリー
7. 今すぐ行動する―――「仕事はすばやく終わらせる」という意識を身につけると今すぐに決意してほしい
☑5章 戦略的人生設計のための七つの質問
Q.1. あなたの仕事は,どんな仕事だろうか?―――できるかぎり事業の定義を広く.成功の可能性が広がる.「今,やめる(または減らす)ほうがいい仕事は何だろう?」
Q.2. 今の状況が変わらなければ,将来どんな仕事をしているだろうか?―――「あなたはどんな仕事をしたいのだろう?」,「あなたはどんな仕事ができるのだろう?」
Q.3. あなたの顧客は誰だろうか?―――あなたの成功を左右する人は,すべてあなたの顧客.顧客を正確に見分ける能力は,シゴトで成功するためのフォーカル・ポイントである.「顧客はあなたの何を評価するだろう?」,「将来,誰が顧客になるだろう?」
Q.4. あなたが人よりうまくできる仕事は何だろう?
Q.5. 成果の80%をもたらす上位20%の行動は何だろう?
Q.6. 何がゴール達成の制約となっているのだろう?―――こう自問する.「なぜ,わたしはまだ目標に達していないのだろう?」(到達したいゴールからあなたを遠ざけている制約の80%は,あなた自身のなかにある)
Q.7. すぐに実行できる具体的行動とは何だろう?
☑6章 有益な行動を習慣化せよ―――「あなたが望む習慣をすでに身につけているかのようにふるまい,何度もその行為を繰り返したとき,あなたのなかにその行為とぴったり一致する習慣が形成される」@ハーバード大学教授:ウィリアム・ジェイムズ
☑7章 プライベートな生活の価値観を明らかにせよ―――家庭生活で大切なのは「長生きすること」と「ごく近い将来に死ぬこと」の,ふたつの考えのバランスを保つことだ.
「一流の知性とは,同時にふたつの相反する考えを持ちつつ,さらにその両方を機能させつづける能力である」@作家:F・スコット・フィッツジェラルド
☑最終章 いい関係を築き,維持するために
- 人生で本当に大切なことを忘れない
- 職場にいる時は,仕事に集中する
- 人生には,二種類の時間があることを覚えておく
- 愛する人と気持ちを通わせて時間を過ごす
- 愛する人とまとまった時間を過ごすよう意識する
- 休暇は前もって計画を立てる
- 諦めることを決める
■最後に:フォーカスする対象も大事
ここまでどのように目的や目標に向けてフォーカスしていくかのポイントを紹介してきました。但し,ここでもう一つ重要な事としてフォーカスする対象が適切なのかどうかということです。
ベクトルの向きが適切でなければ,力は時にマイナスとして働いてしまいます。
- フォーカスする対象は適切か?
- 目標へ到達するのに,どのようにレバレッジをかけるか―――今回のフォーカルポイントの対象
- 行動あるのみ
まず上の2つに着目して時間をかけて練った後,行動×行動×行動あるのみですね。
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